選べない幸せってあるものです

【はじめての職場はまさかの】

大阪のよくばりパパです。初投稿は新規採用のときのお話。

うちの自治体では、 入庁してから約2週間の研修があります。その研修の最後に最初の配属先が順に呼ばれます(専門職は除く)

人事課!総務課!税務事務所!土木事務所…… 次々に呼ばれる同期の配属先。ドキドキしながら自分の名前が呼ばれるのを待っていました。

なんとなくかっこ良さそうなので、商工関係の部署がいいなと思っていた私。

「○○さん!ノウセイシツ」

私の名前に続いて呼ばれたであろう所属名は、音としては聞こえたものの、漢字変換がすぐさまできず、同期に聞き直すほどでした。

都市なのに農業

呼ばれた職場は「農政室」でした。農業振興をする部署。室というのは、いくつかの課をまとめてある部署の単位であることが判明。

それでも当時の私は仕事がまったくイメージできずでした。大阪って都市なのに、そもそも農業なんてやっているのか…田んぼや畑に縁のなかった私は無知のかたまりでした。

先輩職員に連れられて、ひととおり部署の説明を受けてみると本当に知らないことばかり。都市近郊の農業のこと、全国でも上位の農産物、長年続く伝統野菜があること、農業用ダムのこと、水路のこと… 

そこには学生時代には知ることのなかった、都市農業の仕組みがありました。新しい世界が開けたようで、学生から社会人になった!という実感がわいてきました。

農業専門職の見習い仲間入り

それでも、最初は総務グループに配属され、農業とは無縁のお仕事。コピー機の使用料の支払い、雑誌や新聞などの支払い、コピー用紙の管理など、庶務的な仕事を2か月ほど従事。ようやく部署の人の顔と名前が一致し始めたころに、いきなり転機がおとずれます。

グループ異動。

グループとは他の自治体でいうところの「係」にあたります。新規採用職員を、約2か月で異動させる。専門職の退職により急きょピンチヒッターをつとめることになったのです。

それからは先輩に農業関連のイロハを教わる日々。1反は何ヘクタールかに始まり、農機具の種類、野菜の種類や病害虫まで。総務グループで得た知識とはまた違った世界が広がっていました。

【農業振興担当のお仕事

今でもそうかもしれませんが、当時、都市農業では直売所支援が中心。広い土地が乏しい都市は市場で流通されるほど生産量を確保しにくい一方、消費地が近いので直売所で売れやすいということがあります。

そしてお仕事も総務グループから一気に変化。具体的には、①国の補助金を使って、農機具や直売所を整備(国との事務手続きなど)②直売所マップの作成③小規模な農家さん用の補助金の運用などがメインの仕事になりました。

学校では習わない社会の仕組みを垣間見て、またその一端を微力ながら支えられるという喜びを感じられる幸せな日々でした。

今でも自分の関わった直売所には時々通うようにしています。

公務員の仕事は社会につながってる

入庁時を振り返りながら、いま思うのは配属を選べなくてよかったなということ。自分には農業に関わるなんて思いもしなかった。考えもしない選択肢を異動を通じて与えられる。しかも、それは多かれ少なかれ必ず社会とつながってる。

自治体職員は「異動は転職」といわれるほど部署での仕事内容が違います。なかには合わないという人もいるのでしょう。でも、社会の一端を、異動ごとに、新しい視点で見れてラッキー!くらいの気持ちも持ち続けたいものです。

この記事を書いた人:よくばりパパ

よくばりパパ

農業、医療、健康づくり、観光と多様な事業企画実行のエキスパート/大阪/3児のパパ/3回の育休/保育士資格ありの変わり者/仕事も家庭もよくばりパパ

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