今年4月から市役所に出向しています大阪府職員のMineです。
今日は自分なりに感じる市町村と都道府県の仕事や雰囲気の違いなどを書いてみたいと思います。
市民の方が間近にいる
市役所に出勤してまず最初に戸惑ったことが、役所内を市民の方が普通にウロウロされていることでした。頭ではわかってたつもりですが、実際に経験するのとでは違いますね。百聞は一見に如かず!市民の方々が日々身近にいることで、この人たちのために仕事をしているんだということを実感しています。
市役所に行ってもう一つ感じていることは、市民の生活を直接支えているのはやっぱり市町村なんだなと。保育所の利用申し込みや、プレミアム付商品券の販売などを間近に見ると直接つながっていることを感じます。なので、国や都道府県が本来大事にすべきことは、そういった市町村が良いサービスを提供できるよう支援することなんだと、今更ながら心に刻みました。
職員同士の距離が近い。
市役所では上司と部下の距離が近いと思います。府庁では、ほとんど見かけることがない部長ですが、市役所では、部長が執務室を普通に歩き回っていて、気軽に声を掛けられるイメージがあります。そのため、意思決定や情報の流れが早いと感じています。
また、部や室課を越えた職員の繋がりも強いと思います。府庁ほど職員が多いと、初めて会った人と仕事をしながら信頼関係を築かざるを得ないので、顔が見える関係で仕事を進められる市町村の職員は羨ましいなと思います。一方、良くも悪くも噂話はあっという間に広がりそうな感じです(笑)
文化の違い
市町村と都道府県ではなく、組織による文化の違いを感じることがあります。
・会って話をする
うちの市役所では、何か用事があると相手の職場に出向いて顔を合わせて話をすることが多く、素晴らしい文化だなと思っています。メールや電話で伝わるものと、顔を合わせて話すことで伝わるものは全然違うはずです。それがコミュニケーションの良さにも繋がっているのだと思います。
・電子決裁と紙決裁
市役所に来て、久々に判子を押しています。府庁では、電子決裁や照会もメールでするので判子を押すことがほとんどありませんが、市役所では紙決裁、紙照会なので、毎日判子を押しています。その代わり、大量のメールを処理することはなくなりました。(笑)
・議会対応の違い
議会対応も組織が変われば、こんなにも違うのかと思いました。 府庁では、議会開会1カ月前くらいに開かれる「政調会」から議会質問や答弁に向けた調整がスタートしますが、市では発言通告が出てからスタートといった感じで一日二日で終わることもあります。 びっくりしました。
市町村と都道府県の違いは、それこそ数ある分だけ違いがあるので、ここで書いたことはあくまで私が感じた事でしかありませんが、興味ある方にとって少しでも参考になれば嬉しい限りです。