根付くといいな「せんたま」 | 隣の公務員

根付くといいな「せんたま」

こんばんは!はっちーです。私の第一歩はっちーシリーズも今回で6話目。物語はいよいよ今(令和2年)に繋がってきます。さて今日で最終回となれるか、もう1話かかるか(^▽^;)、今日も気ままに筆を進めていきます。

前回までの記事(1話~5話)はこちら↓




前回「よんなな会」との出会いをお話ししましたが、今回は「せんたま」のお話が中心です。話が少し前後しますが、平成30年の10月に第一回せんたま勉強会を開催できたことはとても自信になりました。自分でもこんなことできるんや!と。

そして、第二回。どうしても触れたいテーマとお呼びしたいゲストがいました。触れたいテーマは「防災」。平成30年泉州地域は第二室戸台風を上回る規模の台風21号に襲われます。泉州地域は、南は紀伊山地、東は生駒山地、西は淡路島に守られた自然の要害。北側にも六甲山地があり、和歌山や淡路島で猛烈な雨風が吹き荒れても大丈夫な事が多いです。しかし、それ故防災に対する意識は高いとは言えないかもしれません。当時子ども福祉課に在籍していましたが、福祉を担当する若い職員は土嚢の作り方ひとつ知りません。ハザードマップも見たことなければ、市内の各学校まで公用車でいけるかすら疑問が残ります。

台風21号が来襲するさなか、停電になったら何もできない。ただただ呆然とするばかり。確かに、台風が再接近している時間帯は職員にも危険があろうかと思いますが、地震と違って台風な何日も前から進路や雨量・風速が予想できるし、ひどい時はどんな被害が起きるのか、台風後にはどんなことをしないといけないのか。毎年繰り返される報道を見れば準備できそうなものなのですが、ここは縦割りの情けないところで当事者意識ってない。

確かに、平常時土嚢つくりは子ども福祉課の仕事じゃないかもしれない。けれどいざ災害が起これば市の職員であれば直ちに自分の仕事になります。非常時にスッとできればいいけれど、「平常時出来ないことは非常時急になんて絶対にできない!」平常時の幾重にもわたるシミュレーションと練習あってこそようやく非常時に動けるのです。

市役所は市民の命と財産を守るために存在しています。僕は、一番下の土台にその第一目的があり、それぞれの担当課の業務はその土台の上に立つビルのようなものと思っています。それぞれのビルの中では日々様々な業務がなされていることでしょう。けど、ビルが立派すぎて地下でつながっている土台の目的を忘れがちなのかなと。台風でこれなんだから南海トラフが来た時にこのままではまずいと直感しました。

そこで第二回のテーマは防災と決めていました。またゲストは、ずっと前から講師をお願いしたいと思っていた山形市の後藤さんに来ていただきたいと強く思っていました。

そこで思いついたのが神戸と東北のコラボでした。前々からクロスロードの研修をやりたいと思っていた僕は、広がった縁を頼りに神戸クロスロード研究会さんにお声掛けをし、浜さん・栗田さん・福田さん、そして神戸防災技術者の会から片瀬さんに講師のOKをいただきました!

後藤さんの交通費を「せんたま」だけで持つことができなかったので、元町カフェの近藤さんにお声掛けし、土曜日は貝塚で、日曜日は神戸でとダブル勉強会の形でコラボにも挑戦しました。

貝塚での第二回「せんたま」では沢山の職員や民間のかたがクロスロードに興味を持ってくださり、防災意識向上のキッカケになれたのではないかと思っています。講師の片瀬さんがおっしゃってくださった「同じ被害を繰り返さないために、震災を伝えることは被災者責任なんだ」の言葉には胸が熱くなりました。

こうして第2回の勉強会も成功させることができました。

年が変わって令和2年。今回は半年後に第三回の「せんたま」を開催することができました。きっかけはコアメンバーである岸和田市の蓮井さんと、東京都小平市で自主研究会「K-up」のコアメンバーである新井さんの自治大学の繋がりでした。ネットワークサミットの会でも触れましたが、関東では自主研活動が盛んで、レベルも歴史もすごいところが多いです。その代表格の「K-up」メンバーがなんと岸和田でご当地版の「シミュレーションこだいら2030」を開催してくださることとなりました。

東京のでのネットワークサミット以来、こちらが一方的に知っていた新井さんや神山さん、飯島さん、夛田さんが、「せんたま」コアメンバーの蓮井さんとの縁で来てくださる。トンネルがつながったような気分でものすごく嬉しかったです(*^^*)

この時は民間の参加者の方も増え、また勉強会後に開催した交流会&新年会では、参加者の方々から「泉州にせんたまがあって本当に良かった」「次も参加するのでまた声かけて欲しい」など嬉しいお声を次々いただき、定着していけそうな手ごたえになってきました。新たに泉大津市の西田さん、泉佐野市の津島くんをコアメンバーに迎え、徐々に泉州一円各市に仲間がいる状態にもなってきました。

泉州地区を元気にする人たちをつなぐプラットホームになりたい。人と人とがつながることで新たな可能性を生み出し地域に貢献したい。そんな想いで始めた「せんたま」。少しずつ形になってきたなあと思います。想いが形になっていく。その過程を目撃できるのって本当に楽しいなあと思います。

そうそう、第二回と第三回の間に夢が一つ叶いました。なんと月間ガバナンスの目にとまり、取材してもらうことができ、12月号に掲載していただきました!「いつかガバナンスから取材されるくらいになりたい!」って想いがあったので、夢が叶った瞬間でした!

やっと卵からヒヨコが生まれた程度だし、課題はまだまだありますが、それを乗り越えていくことも楽しみながら続けていきないなあと思っています。

私の第一歩のまとめのはずが、「せんたま」のあらすじに終始してしまいました。次こそ本当に最終回。もう一回だけお付き合いくださいませ~(^O^)/

この記事を書いた人:はっちー
はっちー

貝塚市の八野(はちの)と申します。お気軽に「はっちー」と呼んでいただけると喜びます。面白いこと、新しいことを知ること、人とつながることが大好きな、41歳です!よろしくお願いします。

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