え?公務員って5時で帰れるんちゃうん??

こんにちは!「はっちー」こと八野です。今日は僕が入庁したての頃のお話をしますね。

平成15年4月1日、いただいた辞令は「課税課市民税係での勤務を命ずる」とありました。特に何がしたいとも思っていなかったので、「ふ~ん税か」くらいに思っていましたが、そこには思わぬ罠が待ち構えていました。

配属されたまさにその日から地獄が始まります・・・うちの市では入庁1週間は同期での研修が行われるのですが、5時に研修を終え職場に戻ると。。。「あ、新人君も初日から残業やから」・・・

 頭の中に?が踊りました。「え?公務員って5時でかえれるんちゃうの??」

今ではそんなものは都市伝説として信じるべくもないですが、学生だった頃は、公務員は安定の代名詞。9時から5時まで仕事をすればアフター5はバラ色だと信じていました。

しかし、現実はそう甘くありません。しかも市民税の賦課において4月は「合算」と呼ばれる作業で一年で一番忙しい時期でした。

住民税は昨年1月~12月の収入をもとに今年の税金を決めるというルールで動いています。会社は11月頃から年末調整の準備を始め、1月初めには社員に「源泉徴収票」を配布します。その「源泉徴収票」の複写を1月にその社員の住む市町村へ送付する。送付されてくる書類を「給与支払報告書」(=給報)といいます。

1月は各会社から「給報」が大量に送られてきます。

2月になれば申告が始まります。ややこしいので説明は省きますが会社勤めでない方で所得税に関係ない人は市に申告を(=市申)、所得税関係ある人は税務署に確定申告を(=確申)することがルールです。2月は市役所内でも申告体制となり、職員は毎日ひたすら申告を受け続けます。

3月になると2月に同時進行で申告を受けていた税務署から確申のデータ(当時は複写の紙)がこれまた大量に送られています。貝塚で人口はだいたい9万人。うち働いてる人は6万人くらいでしょうか。6万人だったとして6万枚の課税資料が1~3月の間に色々な場所から市役所に届けられます。そしてそれを7,8人の職員で捌いていくことになります。

4月の「合算」は1~3月の集まったデータをもとに、その人の課税を決定するまさに集大成の時期。4話仕立てのドラマの4話目になります。そこに俳優も配役も知らん新人君がイキナリ放り込まれるわけです。4月に市民税に配属される職員はなかなかに地獄です。同期はまだ学生気分で研修を受けている期間。自分は研修後職場に戻って23時頃まで残業。土日も出勤。研修最終日の初同期会にも参加できず、この孤立感といったら。。。

そして僕にはもう一つの試練がありました。だんじり祭りです。岸和田で有名な泉州のだんじり祭りですが、僕の実家は大阪市内であるものの泉州式のやりまわしをするだんじり祭りのある地区でした。高校生から修行をはじめ、青年団は25歳で最終年を迎えます。浪人した関係で社会人になったのは24歳。うちは夏祭りなので前年の7月に念願の青年団長になり、団長として迎える夏祭り。80名近い団員を指揮するトップです。4月に入庁し、本番の7月まであと3か月・・・寄り合いや街の飾り付け、花寄せなど一番忙しくなる時期に就職が重なり上記の状態になりました。

あれほど心待ちにしていた夏祭り。ちょうど忙しくなる時期に「寄り合いにでれなくなる」よりにもよって「団長」が。そして青年団は若者のあつまり仕事に対する理解などありません。「公務員が23時になるわけがない」「団長が寄り合いに来ないとは何事か」「まして土日も仕事?そんなわけないやろ!」ご存知の通りだんじり祭りは危険な祭りです「お前がそんなんで指揮が中途半端で誰か死んだらどうするねん」これでもかってくらい辛かったですね~。

初めての仕事、降りかかる残業、新人当初から早く帰らせてとは言えない、帰るにしてもせいぜい1日か2日ですよね?けど祭りが近づく連れて連日となる寄り合い、そして公務員が帰れないわけがないという世間の常識・・・僕の公務員生活はどん底からのスタートでしたね~。

しかし、5月のGWが明ける頃になると残業時間は一気に減ってきます。毎日5時とはいかなくとも4月みたいに70時間も80時間も残業があるわけではなく月40くらいに、6月になると20くらいにまで落ち着きます。祭りにはなんとか滑り込みで間に合いました。けど、失った信頼は大きく、青年団引退の25歳まで団長を2年したかったなという思いはかなえられませんでした。

なんか暗い話ばかりになりましたが、「税」なかでも「市民税」は役所の仕事をするうえで実はお得がいっぱいです。確かに1月~5月(特に3月4月)はめっちゃ大変です。けれど、役所が決めている各種の負担額は市民税を基準に動いているといっても過言ではありません。国保料、介護保険料、児童手当、児童扶養手当、水道減免、就学援助等々、市民税がいくらなのか非課税なのか否か、均等割りだけなのか所得割もかかっているのか、扶養人数は何名か。あらゆるところで基準になっています。特に若いうちに「市民税」を経験しておくのはものすごくお得です!

確かに祭りは運が悪かった!けど初年度にその経験をしたことで、翌年からは研修の最終日の同期会だけは行っておいでとか、いきなりの23時で困ることがあったら言ってねなど、自身の経験を糧に周りが見えれるようになった気がします。平成19年に市民税を卒業するころには制度にも詳しくなり、残業にもうまく立ち回れるようになって、「異動したくないな」とまで思いました。

しんどいけど、それに見合う経験値は物凄く貯まる。そんなところでした。

この記事を書いた人:はっちー

はっちー

貝塚市の八野(はちの)と申します。お気軽に「はっちー」と呼んでいただけると喜びます。面白いこと、新しいことを知ること、人とつながることが大好きな、40歳です!よろしくお願いします。

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