誰しもが第一志望の役所に就職できるとは限らない
大阪府のよくばりパパです。今日は公務員の就職先について。 私の就職先決定までの体験談を、公務員受験生や若手職員向けに書きたいと思います。
私は公務員として社会人を始めて、早十数年。あっという間に中堅職員になりました。
地方公務員として、良くも悪くも、たくさんの異動を通じて経験を重ね、日々過ごしています。現時点で、仕事の満足度は比較的高く、自分に向いているなぁと楽しい公務員ライフを過ごしています。
かつてめざした裁判所事務官という仕事
そんな私ですが、地方公務員は第一志望ではありませんでした。
学生時代、法律を学んでいた私は、専門性の高い仕事がしたい!という考えから、裁判所事務官をめざしていました。法律の知識を駆使しながら、裁判官や裁判所の補助を行う仕事です。
裁判所事務官採用ホームページ:http://www.courts.go.jp/saiyo/index2.htm
裁判所事務官の合格に向けて、必死に勉強をしました。当時は他の職種にはない法律科目の試験もあったので、普通の公務員受験生よりもプラスアルファで勉強。 試験の結果は「合格」。なのに内定の声はかからず、就職することはできませんでした。
今は制度が変わっているかもしれませんが、合格者は多めに出して、成績上位から内定の声掛けをしていくシステム。下位合格だった私には内定の連絡は来ず、採用者は決定したようでした。
内定がないことがわかった時点で、合格していた今の職場に就職することに。 公務員浪人とかロースクール、大学院という選択もとれず、なかばあきらめに近い就職先の決定でした。
第一志望に合格できなくても
以上のような就職の経過を久しぶりに思い出したのは、ある人との対話からでした。
元上場企業の社長で、今は全国でワークライフバランスについて講演をされている方と、キャリアについての対話。
【家族を大切にするという軸のもと、海外単身赴任を断わった。出世の道から外れたと外野の声もあった。しかし「 選んだものを正解にするのは自分次第 」という気持ちで、ちゃんと成果をあげて、今がある。】
【最初からその選択が正しいかなんてわからない。後で正解にすればよい。 自分の選択が正解だった、と言える結果を自分で生み出してくんだ】
まさにこれだ!と。大学生時代に不本意ながら「選んだ」就職先を「正解」にしていく。この気持ちこそ、残念な結果となってしまった公務員受験生、希望していない部署に配属された職員に必要な考え方ではないかと思うわけです。
こんなことを書いている私も日々悩みながら仕事をしています。自分が正しい道を選んでいるか、不安になるわけです。それでも
「選んだものを正解にする」
こんな気概を持って、仕事そして人生に取組めたら、幸せになれるではないかなぁと思うのです。