『公務員の働き方デザイン』(著:島田正樹さん) | 隣の公務員

『公務員の働き方デザイン』(著:島田正樹さん)

さいたま市役所にお勤めの島田正樹さんの初著。ご本人もnoteで関連する内容も含め、語っておられます。

https://note.com/shimada10708/m/m3107323d2caa

「やさしさにあふれた本」でした。働いている中でツラい思いや悩み、しんどさ、あるいは怒りやイライラにそっと寄り添ってくれているように感じました。

「かくあるべし」という正解はないというスタンスだから、押しつけがましくなく、すっと共感できるのかな? そう思って読み進んでいくと、最終項が「正解を選べなくても大丈夫」でした。読み手がどう読むかもデザインされていたようです。

私が一番共感したのが「元気がでないときは、自分で自分を褒めてあげる」。私は「自分で自分を褒めてあげる感覚」を「やったった感」と呼ぶのですが、その「やったった感」を感じさせるのが上司や先輩の務めだと思いを強くしたところです。

また、近頃よく耳にするようになった「公務員は地域に飛び出せ」という言説に対しても、「公務員だからって地域に飛び出さなくたっていい」と言われています。私も、その雰囲気に違和感を持っていましたので、深くうなずくところでした。(島田さんは「ある種の窮屈さを感じることがある」と表現されています。)

読みやすい文章ですが、『7つの習慣』や「計画された偶発性理論」、心理的安全性、ABC理論、経験学習などなど、キャリア論や学習理論といった学術的な内容も散りばめられていて、諸々の理論をご自身の言葉ですっきりと整理されているところに感動すら覚えました。

一層、島田さんのファンになりました。今後のご活躍にも注目です。

◆こんな人におススメ

自分の働き方にモヤモヤを感じている人。

 
タイトル 公務員の働き方デザイン
著者 島田 正樹
出版社・掲載メディア 学陽書房
概要
関連URL 公務員の働き方デザイン
この記事を書いた人:KIYO
KIYO

「キヨさん」こと京都府長岡京市の清原と申します。システムエンジニア5年と人材育成5年の後に公務員に転職。好物は美味しいものとおもしろいこと。 行動原理は「10年間のハンデを埋めたい」という思いと「タコツボ化してはいけないなぁ」という思いと…。

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